ケガや病気の影響によって、痛みを感じる方もいます。また、頭痛や腰痛などの症状に長年悩まされている方も珍しくありません。そのような方が利用するのが、痛みの緩和を目的とした治療を行うペインクリニックとなります。ペインクリニックでの看護師の仕事は、患者に痛みのある部位や症状などを詳しく聞き取ることです。看護師が患者の痛みについて問診するので責任が重く、医療に関する十分な知識が求められます。ケガや病気で発生する痛みに対して十分な知識があれば、患者がなぜ痛みを感じているか理解できるのです。ある程度の期間看護師として働いて経験があるなら、ペインクリニックで働けるでしょう。一方、新卒の看護師だと難しい面もあるので、自分の実力で働けるか考えたうえで選択する必要があります。

ペインクリニックでの看護師の仕事は、このほかに注射薬剤などの準備も挙げられるでしょう。その際には、神経ブロック注射や麻酔薬などに関する知識が重要です。麻酔薬を主に使用するため、外科で働いた経験がある方なら転職に有利に働くかもしれません。治療そのものは医師が行いますが、看護師が行う業務も多いので負担があることは把握しておきましょう。そして、ペインクリニックは忙しい現場ですが、多くの経験を積める良さもあります。時間をかけて患者の話を聞くため、コミュニケーションの経験が得られるのです。人体が感じる痛みの知識も学びやすく、そのような経験は他診療科で働くときも役に立ちます。